Apr
4
ジョゼ: なぁ、目ぇ閉じて。何が見える?
恒夫: なーんにも。まっくら。
ジョゼ: そこが昔ウチのいた場所や。深ーい深い海の底。ウチはそこから泳いで来たんや。
恒夫: なんで?
ジョゼ: あんたと、この世でいちばんエッチなことをするために。
恒夫: そっかー。ジョゼは海底に住んでたのかぁ。
ジョゼ: そこには光も音もなくて、風は吹かへんし雨の降らへんで、シーンと静かやねん。
恒夫: 寂しいじゃん。
ジョゼ: 別に寂しくはない。だって初めから何もないねんもん。
ただ、ゆっくりゆっくり時間が流れていくだけや。
ウチはもう二度とあの場所には戻られへんねやろ。
いつかあんたがおらん様んなったら、迷子の貝殻みたいに ひとりぼっちで海の底をコロコロコロコロ転がり続けることになるんやろ。
でもまぁ、それもまた良しや。